2012年コース紹介
![]() 文:プレスポーツ 山口和幸(ツアー監修・スポーツジャーナリスト) |
特徴的なのはアルプスとピレネーの過酷さを比較できること。植生の違いによりそよぐ風の肌ざわりにも違いがあるはずだが、その違いを日本選手として体感できたのは過去にツール・ド・フランスを完走した2選手しかいないはず。
ラトシュイールは2006年にマイヨジョーヌのフロイド・ランディスが10分04秒遅れて総合1位を陥落したところ。翌ステージで不正薬物を使って大逃げを成功するというスキャンダラスなドラマが展開された。ピレネーでは、ツール・ド・フランスが世界最大のスポーツイベントに君臨するきっかけとなった4つの難所が設定された。100年前はだれも「あの峠を自転車で越えるなんて信じられない」と畏怖したという。そんな伝統コースが走れるのだからたまらない。
●アルプス
アルベールビル〜ラトシュイール 140kmエタップ・デュ・ツールの開催日=7月8日
(ツール・ド・フランスでは第11ステージとして7月12日に開催)
距離140kmに4つの山岳が待ち構える難コースで、山岳の要素が少ない2012大会の中では総合優勝を左右する重要なステージ。40km地点を頂点とする標高2,000mのマドレーヌ峠は牧歌的な景観が満喫できるアルプスの象徴。85.5km地点に位置する2,067mのラ・クロワドフェール峠は「鉄の十字架」という名前を持つ難所。ゴールのラトシュイールはコンパクトながらリッチな雰囲気を持つ夏のリゾート地。
●ピレネー
ポー〜バニェールドリュション 197kmエタップ・デュ・ツールの開催日=7月14日
(ツール・ド・フランスでは第16ステージとして7月18日に開催)
1909年にツール・ド・フランスが導入した4つの山岳を通過する歴史的コース。オービスク、ツールマレー、アスパン、ペイルスールドを経てスペイン国境にも近いリュションにゴールする。プロ選手が走るツール・ド・フランス第16ステージは距離197kmだが、エタップ・デュ・ツールではポーに設定されるスタート位置が異なるため、3〜5kmほど長く走れるという特別サービスも。









